言葉は魂をそのまま伝えることはできないけど、
だからこそ僕たちは死ぬまで、
魂を翻訳して、試行錯誤して、どうにか言葉にして、
生きていくのではないか。
どうしようもない感情や、苛立ちや、歓びに触れたとき、
記憶の中から知恵を借り、言葉を選び、魂に名前をつけることで、
その魂が救われるのだ。
正解を選ぼうとしなくても良いし、誰かの肩を持たなくても良い、試験でも面接でもないから。
僕たちは、人生はもっと素敵なものだと確信するために、言葉と出会い、言葉と生き、言葉を愛し、そうすることで、世界に対して優しくなって、新しい言葉が生まれて、きっとまた、僕たちがどこかの魂を救う一助になるんだ。