絶望と欲望と杏子

Questa è la vita.

他にありますか

まずはこちらを見て欲しい。

超特急 スターダスト LOVE TRAIN 歌詞 - 歌ネット

 

超特急の曲でダントツで好きな歌詞。

作詞作曲は小室哲哉である。

この曲は2015年に発売されたがあまりヒットせず、人知れず消えていった。

ファン層[10代〜20代前半]にはあまり響かないノレない曲調だったことに加え、やはりこの歌詞の意味のわからなさ、すっと入れない感が今の若者の心に残らないんだと思う。

 

今流行ってる曲の歌詞に注目すると、起承転結のしっかりしてるドラマみたいな仕上がりでとても理解しやすく感情移入しやすい。感情移入?違うなあ、もっと山崎パン工場でレーンを流れる丸ごとバナナみたいな既製品の安心感、美味しい、美味しい、どこまでも美味しくて何をどうしても美味しくてまるで人間の考え方生き方は一つでみんな一緒素敵に手を繋いでさあ天国へ、みたいな工業品の捉え方と同じで個々のバグに目を瞑る感じがして怖い。私は怖いものが好きなのでそういった歌詞の曲も大好きなんだけどこれずっと聞いてると丸ごとバナナしか食べられなくなりそう。っていうか丸ごとバナナを単なる丸ごとバナナとしか認識しなくなってしまう思考停止状態。怖い。そういうところに毒を仕込むのって簡単だから。

 

その点小室時代の曲は、システムの外の余計な部分をわざと過剰に作って切り貼りしたみたいな、一見何言ってるのか理解できないし直感的に美味しそうとは思えない、父親が休日に作る謎のチャーハンみたいな雑多な感情、そもそも美味しいとかそれ以前に父は手を洗ったのか?一体何が原材料なんだ?ってちょっとした不安があって食べる前に覚悟が要るし食べてからもよく分からんが噛んでいくと謎にハマる、おかわり。みたいなとこある。

 

小室さんの曲を若者の超特急が歌ってるの、私はすごいことだと思うんですよ。だから、この曲をとても愛している。ただ、7億回読んでも意味のわからない歌詞です。どうか愛して下さい。

私は意味のわからないことに意味があるみたいな時代が、また来ることを期待してるんです。