絶望と欲望と杏子

Questa è la vita.

トーキョーの働き方改革

最近引っ越したんですが、家から一番近い業務用スーパーが大きくて安いのでよく利用してます。

肉と野菜と調味料を買ってお会計に並んでいると、前のお客さんが手持ちで缶コーヒーとお菓子をレジに置いて、多分数百円程度だと思うんだけど、レジの外国人のお兄さんがボソボソと小さい声で

「1500円です」

え?これそんなにするんだ、と思ってレジの表示を見たら400円程度。

言い間違いかな?と思ったけど、やはりお客さんは400円を出してお兄さんに手渡す。

レジ自体は完全に自動だから全く問題ない。

私の番になり、表示をよく見ると1268円。

そこでもやっぱり、レジのお兄さんは

「1500円です」

なるほど、この人、どんな会計でも「せんごひゃくえん」と発音している……!

 

アツイ。

 

お兄さんは商品のバーコードを打ち、「せんごひゃくえんです」と呪文のように発音し、客が払ったお金をレジに自動で入れ、自動で出てきたお釣りを返す。

 

完璧だ……!

 

こんなにパーフェクトな働き方改革見たことない。これなら難しい日本語の数字読みをわざわざ覚えなくてもとりあえず働くことができる。

数字なんかきちんと覚えるのはもっと日本に住んでからでいい、今は仕事に慣れてほしい、といった店長の優しさを感じる。

 

私は感動した。

このお兄さんの今後の展開を見守ろうと思う。

お兄さんがいつの日か「せんにひゃくろくじゅうはちえんです」と発音してしまった日にはレジに立ち尽くし号泣してしまうかもしれない。

その日まで、日本を、東京を、より良い街に。