絶望と欲望と

Questa è la vita.

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お兄ちゃんやお姉ちゃんは、精神的に弱いとか頭が悪いって理由でパパやママに守ってもらっていつもケアされていて羨ましいなぁ

わたしは心配なんてかけなかった

人に悩みを相談するのってバカみたいって思ってたから何かにつまづいても本読んで解決する良い子だったし

親に弱いところ見せたくなかったからどんなに辛いことや悲しいことがあっても言わなかった

あなたたちの子育ては間違ってなかった、わたしはこんなに立派な完成品になりましたよって、ちゃんと演じてきたはずなんだけどなあ

心配かけないように生きてきたのになあ

強く生きてる強い子供だと思われたいから、もっと頑張らないとって思ってきたけど、強い子には誰も世話してくれないんだよね

杏子は大丈夫だよ、杏子は強いから、って確かにそう思われたくて努力したからそうなったんだけど努力の甲斐あってどんどん孤独になっていくよ

冷酷なわたしよりも優しくて人間味のあるお兄ちゃんやお姉ちゃんを可愛がるよね

スポーツで達成や挫折を味わって一緒に一喜一憂してもらえるお兄ちゃんが羨ましかった

失恋する度に親の前で号泣できるお姉ちゃんが羨ましかった

わたしにはそういう分かりやすい人生の起伏が無くてつまらない、手がかかる子供はなんだかんだ可愛いから、じゃあわたしは可愛くない子供?ええそうです1人で生きていってくださいね、だってあなたが選んだ道なのだから

弱く生きることがびっくりするほど簡単で、強く生きることがどきりとするほど難しいなら、誰に言われようと強く生きた方がかっこいいに決まってる、強く生きるぞ、と12歳のわたしは誓ったけれど、これでよかったのかな

地球最後の日にわたしを守ってくれる人はいるのかな

わたしにだって人の心はあるんだよ