絶望と欲望と

Questa è la vita.

スズキくん4

怒涛の小学生時代を生き抜き同じ中学に入ったスズキくんと私。

私たちの小学校からその中学に行った子は他にいなかったので、知り合いはスズキくんしかいない。

必然的にスズキくんと更に仲良くなってしまった。

今まではメールでのやりとりが主だったけど実際に会う機会が増えて、一緒に帰ったり家に遊びに行ったりもした。

 

中学では仲が良すぎて付き合ってるなんて噂も流れたけど、どちらかというとスズキくんと私の関係は恋人ではなく家族、お互いに自分に一番近い他人、という感じだった。

性格は真逆だけどね。

 

小学校時代だらしない見た目だったスズキくんは、中学に入り制服と髪型の校則に縛られたことが幸いし一定の清潔感を確保した。

スズキくんはおじいちゃんがロシア人なので色白で彫りが深く、一部の女の子から支持を得ていた。

相変わらず中身は変人だったけど見た目が良いとその性格も「個性」というキラキラ用語で修飾されるみたいで、こうも扱いが違うのかと驚いたものだ。

 

2年生のとき、スズキくんの家に行った。

スズキくんはいつものようにゲームの話や漫画の話や人生の話をしてくれてそのあと言いづらそうに、この前初体験を終えたっていう話をし始めた。

相手は年上の男性だった。

スズキくんはバイセクシャルだったのだ。

私も今となってはバイだが、当時はそこまで自分の恋愛志向を積極的に見いだそうとはしていなかった為スズキくんの初体験の相手を聞いて少し驚いた。

この後私も女子とのセックスを経験するのだが、この記事ではスズキくんのことを書いていきたいので割愛しよう。

 

高校生になるとスズキくんの勢いは留まるところを知らず、所謂V系の見た目になり男にも女にも異様にモテるようになった。

両手で数えても足りないくらい浮気していた(果たして本命がいない浮気は浮気と言えるのだろうか)。

男にも女にも奢ってもらって貢いでもらっているスズキくんのことが羨ましかったけど、スズキくんは私と会うときは奢ってくれた。恐らく妹に奢る感じだろうけど。ご飯を食べながら、抱いた女の話や抱かれた男の話をしてくれた。

週に一回は会っていたからか、スズキくんの「ファン」の女性から脅迫めいたメールが来ることが何度かあった。私とスズキくんの間に恋愛関係も肉体関係もないことを真摯に説明すると、嘘のように機嫌が良くなり今度は私のファンになってくれたりもした。スズキくん周りの人間関係はちょっと複雑。

 

大学に入ってから現在スズキくんはすっかり落ち着いてしまって(それでも常に片手くらいは遊んでたり、殺害予告をされたりはしてるみたい)、前と比べてかなり平凡な日常を過ごしてます。

 

私とスズキくんが恋愛関係にならないのはシンプルにお互いがタイプじゃないのと、仲が良すぎて今以上に親密な関係が築けないからだと思う。

本当に気持ちが悪い。笑

 

 

 

 

 

で、この「スズキくん1〜4」の記事は壮大な前振りです。私のブログ(もとい人生)にはスズキくんがめっちゃ登場するので、これから読む人がスズキくんって何?って思ったときこちらを読めるようにしておきました。

 

スズキくん本人に見つかったら消します!わー!