絶望と欲望と

Questa è la vita.

薔薇

 

 

ホストクラブに行ってみたい。

 

 

メイド喫茶で働いていたときに、ホストに貢いでる子が少なからずいたのでなんとなく存在やシステムは知っていたけど。

中々機会が無くて行けずにいます。

 

否、機会があったとしても、ホストクラブのドアが開いたが最後、緊張と焦燥で冷や汗が噴き出し前髪がびしょびしょになり顔は引き攣り吐き気が止まらなくなってホストさんの美しさと己の醜さとの落差で電位差が生じ歌舞伎町に雷鳴が鳴り響き責任が伸し掛かり事態を重く受け止めた私は謝罪会見を開くがカメラのストロボ光を一斉に浴びて混乱し脳神経に化学反応が起きてパイロキネシスを身につけてしまう未来まで想像がついた。

(意訳:動揺する)

 

どうしてこんなにホストに憧れと不安を抱いているのか考えてみたんですけど、自分がイケメンだと理解している人と会話するのが苦手、なのかな。イケメンは好きですけど。

同じイケメンでも、自分の格好良さに気づいてなさそうな、気づいていたとしても態度に表さない人は大丈夫なんですけど、「僕、イケメンでしょ?」オーラを出されると途端にダメになります。

これは彼らが悪いわけでは決してなく、私の過剰な自意識が招いた悪夢です。

それに加え、ロマンチックな雰囲気もダメなんです。

創作物ならまだしも、現実の世界で歯の浮くセリフを言われてしまうと裸足で逃げ出したくなるほど焦ります。

ロマンチックな場にいる自分を客観視しちゃって、なんだか滑稽というか。

 

そんな イケメン×ロマンチックな雰囲気 が見事合体してるホストクラブ、私にはハードルが高すぎるんですよね……

 

ものすごく興味はあるけど同じ絶対値でものすごく怖い。

 

男の人に免疫がないってことはないので、単純にホスト恐怖症、もっと言うとイケメン恐怖症ですね。

イケメンに何も罪はないけど。

この場合のイケメンとは顔がかっこいいことだけではなく性格や気遣いなどが洗練されていて粋な様を表します。(出典:杏子辞典)

 

こういう私みたいな人が、イケメンに優しくされたらコロッとハマっちゃったりするので駄目ですね。

やっぱり行かないようにします!

だってどうせ「愛してるよー」とか「かわいいねー」とか、嘘なんでしょ〜〜?!無理無理!現実に戻された時が怖い!!

愛されている、という実感は何事にも代え難い幸福感を得られますが、勘違いしないよう注意しないと足を掬われます。気をつけないと。気をつけないと……。

 

百戦錬磨のイケメンホストに愛の言葉を100回囁かれるよりも、真面目で実直で笑顔が眩しい地元の青年に薔薇の花束を1つ貰った方がよっぽど信頼できると思いませんか。

 

……

 

…………

 

薔薇の花束、要らないな……