絶望と欲望と

Questa è la vita.

そろそろバレンタインの季節ですね。

私の学生時代は既に、好きな人に本命チョコを渡して告白する……という文化は無くなっていましたね。

このテストや受験期間のピリピリした時期に単身特攻して恋人になれるような人達はバレンタインを待たずにクリスマス辺りで付き合っているはずです。

バレンタインはお菓子を作って友達に配るイベントでした。お菓子づくりが苦手な子は、メリーやモロゾフのチョコレートを買って来てくれました。良いイベントですね。

 

私、お菓子ではチョコレート系が一番好きで、ケーキも大体チョコ系を選ぶんですけど。

全く別の男性2人に、「え?!チョコケーキなんて渋いね……女の子は皆ショートケーキが好きなんだと思ってた」って言われたことがあります。

1人は大学、1人は職場です。

後者にはそのあと「色気のないもの頼むんだね」とも言われました。貴様は地獄へ落ちろ。

 

この「女の子は皆ショートケーキが好き」って思い込みどこから来るんだろうと思ったんですけど、

恐らく漫画やアニメで女の子がスイーツを食べているシーンで用いられがちなのがショートケーキだからなのかな、と。

少しだけ考えたら、いや考えなくてもわかるんですけど、ショートケーキってスイーツの中でも非常に描きやすいデザインしてるじゃないですか。

特に話の筋に関係ない場合(概念としてのスイーツが欲しい場合)、そこに描かれるのはチーズケーキでもモンブランでもアップフェルシュトゥルーデルでもシュバルツヴェルダーキルシュトルテでもなく、一番描きやすいショートケーキにしてるってだけの話なんです。(ドイツ系のケーキ美味しいよね!)

確かにショートケーキが一番好き!って人もいるかもしれませんけど、私の女子会観測範囲内ではショートケーキではなく違うものを選ぶ女の子がとても多いです。

ちなみに私ショートケーキに関してはニューオータニSATSUKIのスーパーショートケーキしか食べられません。あれ食べたら他のショートケーキ食べられなくなります……

 

話戻しますけど、そんなことも知らないくらいケーキ情報に明るくない癖に、女性に面と向かって「ショートケーキ頼まないの?!」「色気ないな!」と驚けるその無知さ、浅はかさ、無粋さ、これってなんなんだろうな……と不思議です。

 

「女の子ってショートケーキが好きなのかな」って思うまでは別に良いと思うんです。良い例が見当たらないけど、例えば「あっ、きみはショートケーキよりもチョコレートケーキが好きなんだ」って言い替えたりできるはずです。

 

ただ、彼らの言い方にはどちらも、攻撃的な、まるでこちらが悪いみたいな、

「え?!どうして俺の理想の女じゃないの?!」ってニュアンスがあった。

「?!」って。

「違う方を選択したぞ?!」という驚きの「?!」ではなく、「おい、俺の思い通りにいかないぞ?!」という戸惑いの「?!」。

恋人でも好きでもない男に、「俺の理想の女になれ!」って言われてる。

 

杞憂ではないと思います。

実際にその後も、彼らは「女の子なのに戦隊モノ好きなの?!ギャグでしょ?!」「ネイルなんてしなくて良いでしょ、俺はネイルしてる女嫌いだぜ?!」

などバラエティに富んだハラスメントを披露してきました。

 

どうしてこんなに「女は俺のために生きている」と思うことができるんでしょう。

 

女の中でも好きな人のために生きている人もいるかもしれませんが、少なくともお前のためには生きていないよ……自分の好きなもの食べて自分の好きな趣味を楽しんで自分の好きなオシャレして生きていくから……頼むから大きな声で関わってこないで……!

 

誰になんと言われようが私はチョコレートケーキが好きですし、自分のワガママで女を貶めようとしてくる輩は不味いショートケーキよりも価値がないと思います。ご愁傷様です。